「家事も育児も全部私、夫は何もしない」
「夫は家にいてもいなくても、私はワンオペ。これってどういう状況?」
そんな毎日を続けていると、心も体もすり減ってしまいますよね。「もう私が一人で生きた方が楽なんじゃない?」「もし離婚したら…」なんて頭をよぎったこと、ありませんか?
そう思うのはあなただけではありません。
法務省の調査によると、ワンオペ育児の離婚率は約80%というデータも出ています。
本記事では、ワンオペ育児の離婚率に関するデータを紹介します。ワンオペ育児で離婚を考えるリアルな声とともに、今からできる打開策もみていきましょう。
ワンオペ育児の離婚率は約80%!離婚に関するデータを紹介
離婚前にワンオペ状態だった家庭は約80%

法務省の調査によると、協議離婚に至った家庭のうち、なんと79.9%が「育児を一方に任せている=ワンオペ状態」だったという結果が出ています。
つまり、ワンオペ状態が離婚と無関係とは言えないということ。
夫婦として“チーム”じゃなくなったとき、絆は一気に弱くなるということかもしれません。
離婚等でひとり親になる約50%は母親が30代のとき

内閣府の資料によると、離婚などで母子家庭になった人の48.4%は、母親が30代のときに発生しています。厚生労働省の調査では、ひとり親になったときの平均年齢は34.4歳というデータもあります(離婚以外も含む)。
キャリアも育児もフル稼働してる時期に限界がくる現実が、ここにあらわれています。
離婚時、末子が5歳以下のケースが約70%

同じく内閣府の資料では、離婚などで母子家庭になるときに「末っ子が0〜2歳」のケースが全体の45.7%。「3〜5歳」まで含めると、68.4%と全体の約70%を占めています。
つまり、子どもが小さく一番手のかかる大変な時期=ワンオペで心が折れやすい時期といえますね。
ワンオペ育児で離婚を考えるリアルな声
夫がいてワンオペするなら、夫がいないほうがマシ?


厳しめな声!でもすっごくわかる。
私も「赤ちゃんが泣き止まないし、家事も育児も一人でやるの辛いよ。せめて早く帰ってきて」と伝えたら、「仕事だからしょうがないじゃん。他のママ達だってみんな辛いなか一人でまわしてるんだよ」と言われたの。私が辛いって言ってるんだよ。他のママじゃなくて、「今ここにいる私」の気持ちを受け止めてほしかった。



私も、離乳食を投げ散らかされないように防戦しながら一生懸命ご飯をあげてたとき。防ぎきれずにお水をこぼされて「あぁ!!」と叫んだら、「水なんだから拭けばいいじゃん(笑)」とソファに寝転んでスマホゲームしながら言われたこと、忘れられないなぁ…。どこから突っ込めばいいんだか、わからなかった。
お金があれば離婚しない?


アメリカの100万ドル以上の資産を持つ富裕層と638人の億万長者に調査を行った『1億円貯める方法をお金持ち1371人に聞きました [ トマス・J・スタンリー ]』によれば、全米の億万長者の92%が既婚。億万長者の離婚率は、億万長者以外に比べて3分の1以下なのだそう。
これは私の仮説ですが、
お金に余裕があれば、ベビーシッターや家事代行などの外部サービスや、気分転換できる趣味に気兼ねなく課金することができます。これが「億万長者の離婚率が低い」ということに関係しているかもしれません。
- ベビーシッターや一時保育を気軽に利用できる
→ワンオペから開放される時間が増える - 広い家に住める
→喧嘩しても夫婦で距離が取れ、頭を冷やしやすい - 家事代行・デリバリー・外注サービスに投資できる
→家事のストレスが減る - 余剰資金がある
→エステや美容院、趣味…ママがリフレッシュできることに積極的にお金を使える



つまり、「育児を一緒にやらないなら、せめてお金は出してね」ってこと。お金の余裕は心の余裕。



貧すれば鈍するともいうよね。ワンオペにされて、しかも何の援助もなかったら、そりゃ限界もくるよね…。
ワンオペ育児が原因で離婚?今からできる「打開策」3選


どうせワンオペ育児になるなら、離婚したほうがマシ…とは言いつつも、実際に離婚に踏み出すには勇気がいるもの。お金のことや子どもへの影響を考えると、「そこまで離婚したいわけじゃない」と思うかもしれません。「まず、夫に私の大変さをわかってほしい」という気持ちもありますよね。
離婚に踏み出す前にできる、3つの打開策をみていきましょう。
1.家事・育児を見える化しよう
- 夫婦で1週間の家事・育児のタスクを書き出し、夫の目に見える場所に貼る(冷蔵庫など)
- お互いが担当しているタスクと頻度を視覚化する
- 夫が客観的に把握しやすくなる
- 負担の不公平さを第三者目線で理解できる
- 「見えない家事」に気づける
- 特になし



家事を分解して、見えない家事を洗い出すのがオススメ。
例えばゴミ捨てなら、
①ゴミをまとめる(家中のゴミ箱の位置を明記)
②新しいゴミ袋をセットする
③次のゴミ袋がなくなっていたら買い物リストにゴミ袋を追加する
④ゴミをゴミ捨て場に持っていく
と、少なくとも4つのタスクがありますね!
2.外部サービスを使って、精神的負担を減らそう
- 家事代行サービスを利用する
- 食事の準備を簡素化する(宅食、ミールキットなど)
- 夫への期待を減らすことで自分の精神的負担が減る
- 実際に負担の軽減を実感しやすい
- サービスを導入すればするほど、お金がかかる



夫が動かないなら、夫の分の家事を徹底的に省略するというツワモノもいるみたい。



洗濯物は自分と子供の分だけ♪でも、さらにギスギスしそうだね…



ホットクック×ミールキットの組み合わせは神!料理の支度が5分で終わります。とことん料理の時間を短縮したい人は、ぜひお試しあれ!




3.ワンオペ体験やスモールステップ作戦で、夫の意識が変わるのを促そう
- 夫に丸1日以上ワンオペを実際に体験させる
- 自分は外出や宿泊をして、「本当のワンオペ」の実感を夫に与える
- 夫に家事や育児を頼む際、具体的に簡単な行動だけをお願いする(スモールステップ)
- 例:「子どもと10分遊んで」「洗濯物をたたむだけお願い」
- 少しずつお願いする範囲を拡大していく
- 夫が家事・育児に対して動きやすくなる
- 小さな成功体験を積み重ねることで、夫の当事者意識を高める
- 意識改革には時間がかかる
- そもそも人を変えることはできない
- 夫が「自分で気づいて、変わる」その瞬間まで、根気よく付き合う覚悟が必要
パパのワンオペが珍しいと、「子どもの対応がママのときと違う」という現象が起きがちです(ママに対してはイヤイヤが激しいのに、パパに対してはよそ行き良い子モードになるなど)。
これは、ママへの安心感から起こること。
- パパに、普段の子どもの態度と異なることを説明して、「育児は簡単」と誤解されるのを防ごう
- パパの家事・育児にあれこれ口出しせず、できる限り「パパ流」を認めてあげよう



「パパの家事・育児に口出ししない」のは本当に難しいもの。最初にルールや方向性をざっくりとでも共有しておくのがオススメ。



子どもの頃、「はやく宿題やりなさい」と親に言われて「今やろうと思っていたのに」と萎えるのと似てるかも。
まとめ:あなたがごきげんで過ごせる選択を


- ワンオペ育児の離婚率は、約80%
- 離婚が理由で母子家庭になるのは、約50%が30代
- 離婚時に一番小さい子供の年齢は、約70%が5歳以下
ワンオペ育児の離婚率は、子どもが一番手のかかる5歳以下(特に0〜2歳)、育児もキャリアもフル稼働している30代に高くなるということがわかりました。
- 家事・育児の見える化でタスク・負担を共有する
- 外部サービスの活用で、精神的負担を減らす
- ワンオペ体験や家事育児のスモールステップで、夫の意識改革を狙う
離婚という選択肢も現実的に存在しますが、まずは以上の打開策を試しましょう。それでも難しい場合に、次のステップを考えるのが懸命です。
ワンオペ育児で離婚を考えたあなた。
そして今、この記事を読んでくれたあなた。たぶんギリギリの中で、必死に調べて、なんとか答えを探しているのではないでしょうか。
あなたのその行動力がある限り、あなたは大丈夫。
あなたが「ごきげんで」「笑顔で」毎日を過ごせる選択をしましょう。



今日もごきげんに過ごしていきましょう♪
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